就活 2026-09-01
大学ラグビー部のマネージャー経験は就活で武器になる?「縁の下の力持ち」の自己PR術
大学ラグビー部には、グラウンドでプレーする選手だけでなく、練習や試合の運営を裏方として支えるマネージャーやスタッフがいます。「自分はプレーしていないから、就活でアピールできる経験がない」と感じているマネージャー経験者は少なくありません。しかし実際には、マネージャーだからこそ培える力を評価する採用担当者も多くいます。この記事では、大学ラグビー部のマネージャー経験を自己PRやガクチカにどう落とし込むか、プレーヤーとは異なる切り口でのアピール方法を整理します。
マネージャー経験は就活でどう見られているか
「支える側」の経験は評価されにくい、というのは思い込み
体育会系の就活というと、レギュラー選手の活躍がそのまま評価されるイメージを持たれがちです。しかし採用の現場では、試合で活躍した選手だけでなく、マネージャーや出場機会の少なかった部員に魅力を感じる採用担当者もいます。ポイントは「体育会に所属していたかどうか」ではなく、「そこで何を担い、どう考えて行動してきたか」です。マネージャーという役割は、まさにその「何を担ってきたか」を具体的に語りやすい立場だといえます。
段取り力・調整力が評価される理由
新聞報道でも、体育会系の就活市場でマネージャー経験者の段取り力が評価されているという指摘があります。マネージャーは、練習や試合が滞りなく進むように準備を整え、監督・コーチ・大学の関係部署・対戦校・OB会など、立場の異なる関係者と日常的にやり取りをする役割を担います。こうした「複数の関係者の間に立ちながら物事を前に進める力」は、多くの企業が新卒採用で重視するコミュニケーション能力や調整力と重なる部分が大きく、選手とは異なる角度から評価されやすい強みです。
マネージャーの仕事内容を棚卸ししてみる
自己PRを作る前に、まずは自分が実際に担ってきた業務を整理してみましょう。大学の部活動マネージャーの役割に関する研究でも、練習場所の確保、大会への参加申し込み、部費の徴収・管理、合宿や遠征の手配、部内の各係のとりまとめ、OB会とのやり取りなど、運営に関わる幅広い業務を担っていることが指摘されています。ラグビー部の場合はここに加えて、試合や練習のビデオ撮影、対戦相手の分析資料の作成など、競技面からチームを支えるアナライジング業務を担当することもあります。
- 運営・事務系の業務:練習場所の確保、部費管理、大会エントリー、遠征・合宿の手配
- 対外調整の業務:大学事務局、対戦校、審判団、OB会などとのやり取り
- 競技サポート系の業務:試合・練習の撮影、対戦相手の分析、データ整理
自分がどの業務にどれくらいの比重で関わっていたかを書き出すだけでも、エピソードの土台が具体的になります。
マネージャー経験を自己PR・ガクチカに落とし込むステップ
ステップ1:担当業務の中から「課題」を思い出す
すべての業務を並べるのではなく、「うまくいかなかったこと」「工夫して改善したこと」を思い出すところから始めます。例えば「遠征の手配で連絡漏れが起きた経験から、確認フローを見直した」「部費の管理方法を紙からデータ管理に変えた」など、小さな改善でも構いません。
ステップ2:「誰のために、何を、どう工夫したか」を具体化する
課題が見つかったら、それに対して自分がどう考え、誰を巻き込みながら、どのような工夫をしたのかを具体的に言語化します。「マネージャーとして頑張った」という抽象的な表現ではなく、関わった人数や頻度、対応した業務の規模感などを添えると、採用担当者にとって状況がイメージしやすくなります。
ステップ3:プレーヤーとは違う切り口で語る
マネージャーの強みは、グラウンドの中だけでなく、チーム全体を俯瞰する立場にいたからこそ見えていたことにあります。「選手個々の調子やチームの状態を見ながら、練習メニューの準備や声かけの優先順位を判断していた」というように、俯瞰力や全体最適の視点を打ち出すと、プレーヤーの自己PRとは異なる独自性を出しやすくなります。大学ラグビー部での経験を就活の自己PRに落とし込む基本的な考え方は、ラグビー部の経験は就活で武器になる?自己PR・ガクチカの作り方の記事でも整理していますので、あわせて参考にしてください。
部費管理の経験を語るときの視点
マネージャーが部費の徴収・管理を担当していた場合、その経験は「限られた予算の中で優先順位をつけて配分する力」として語ることができます。大学ラグビー部の運営には、部費以外にも遠征費や用具費など多くの費用がかかり、資金のやりくりに悩む部も少なくありません。部の資金面の課題について具体的なイメージを持っておきたい方は、大学ラグビー部の部費はなぜ足りない?運営費用の内訳と資金確保の工夫の記事も参考にしてみてください。
就活とマネージャー業務の両立で気をつけたいこと
対抗戦やリーグ戦のシーズン中は、試合運営や遠征の手配などマネージャー業務が最も忙しくなる時期です。就職・採用活動日程に関する政府の要請では、企業の広報活動は大学3年生の3月1日、選考活動は大学4年生の6月1日を目安とすることが示されています。オフシーズンのうちに自己分析やエントリーシートの下書きといった、まとまった時間が必要な作業を進めておくと、シーズン中の業務と就活のスケジュールが重なったときの負担を減らせます。
卒業後のキャリアを考えるうえでも、マネージャーとして培った調整力や段取り力は財産になります。プレーヤーとは異なる形で部を支えた経験の活かし方については、大学ラグビー部出身者が仕事で活かせる強みとは?の記事もあわせてご覧ください。
一人で抱え込まず、相談できる窓口を頼る
マネージャーとしての経験をどう言語化すればよいか一人で悩んでしまう場合は、体育会学生の就活支援に詳しいサービスに相談するのも一つの方法です。体育会学生向けの就活支援サービス「ツナカレ」では、選手だけでなくマネージャーやスタッフとして部活動を支えてきた学生の相談も受け付けています。気になる方はサービス内容を確認してみてください。
出典
部活と就活の両立、ひとりで悩まない方へ