審判・ルール 2026-10-16
ラグビーのレフリー資格の取り方|部員がスタートレフリーから始める手順
「ラグビーのレフリー資格を取ってみたいけれど、何から始めればいいのかわからない」という部員の声は、練習や試合でレフリーと接する機会が多い競技だからこそ出てきやすいものです。この記事では、現役の部員が日本ラグビーフットボール協会(JRFU)のレフリー資格を取るための手順を、協会が公開している情報をもとに整理します。卒業後のOB・OGが指導者やレフリーとして関わる道については、別の記事で扱っていますので、ここでは「いま部活をしている学生が、資格を取るために何をするか」に絞ってお伝えします。
なお、講習の受付状況や費用、運用は年度ごとに変わる場合があります。この記事の内容は2026年10月16日時点で確認できた公式情報に基づいており、申し込む前には必ず協会の公式ページで最新の案内を確認してください。
結論:まずは「スタートレフリー」をオンラインで受講するのが入口です
JRFUが認定するレフリー資格は、スタートレフリー、ミニラグビーレフリー(MRR)、C級、B級、A級の5区分です。上位の資格に進むには、いずれもスタートレフリーの資格を持っていることが出発点になります。
スタートレフリーは、協会の案内によると12歳以上であれば申し込める資格で、オンライン(eラーニング)で受講します。高校生や大学生の部員でも、自分のペースで取り組みやすい入口といえます。以降の章で、区分の違い、受講の流れ、取得後にやることを順番に確認していきます。
ラグビーのレフリー資格は5区分:認定する団体が異なります
協会の「マッチオフィシャル資格制度」のページでは、区分ごとの認定主体と受講の条件が次のように示されています。受験料も同じページに掲載されている金額です。
| 区分 | 認定する団体 | 受講の条件 | 受験料 |
|---|---|---|---|
| スタートレフリー | 日本協会 | 満12歳以上(一部例外あり) | 2,000円 |
| ミニラグビーレフリー(MRR) | 都道府県協会 | スタートレフリー資格を持っていること | 3,000円 |
| C級レフリー | 都道府県協会 | スタートレフリー資格を持っていること | 3,000円 |
| B級レフリー | 関東・関西・九州の3支部協会 | C級資格を持ち、地域協会の推薦があること | 5,000円 |
| A級レフリー | 日本協会 | B級資格を持ち、World RugbyのL1 Match Officiatingを持ち、地域協会の推薦があること | 20,000円 |
表のとおり、スタートレフリーは日本協会が直接認定し、C級とMRRは各都道府県協会が認定します。B級以上は、レフリーとしての実績を積んだうえで協会から推薦を受けるという流れになっています。資格の更新や有効期間については、確認した公式ページに記載が見当たりませんでした。必要な場合は、協会公式で最新の扱いを確認してください。
部員がまず目指す区分の考え方
学生の部員にとって現実的なのは、まずスタートレフリーを取り、その後にC級を目指すかどうかを考える流れです。B級やA級は、レフリーとしての実績と協会の推薦が前提になっているため、いきなり目標にするというより、活動を続けた先の選択肢として捉えるのが自然です。ただし、どの区分を目指すかは本人の状況によって異なります。進め方に迷う場合は、所属する地域・都道府県の協会に問い合わせてみてください。
スタートレフリーの取り方:受講の流れ
日本協会が公開している「スタートレフリー受講案内」では、次のような内容が示されています。
- 対象:12歳以上でレフリーを目指す人(小学生は対象外とされています)
- 形式:協会のRugby Familyのシステムを使ったeラーニング
- 所要時間の目安:約90分
- 費用:2,000円(登録料はかかりません)。支払いはクレジットカードやコンビニ払いに対応しています
- 受付期間:2025年4月1日から随時受講できるとされています
- 取得条件:すべての講義を受け、各テストに合格すること
受講前に用意するもの
受講にはRugby Family IDが必要です。すでに選手登録などで利用している場合は、持っているIDでログインできます。まだ登録していない場合は、先にID登録を済ませておくとスムーズです。部の選手登録をマネージャーや主将がまとめて行っているチームでは、自分のIDの有無を先に確認しておくとよいでしょう。
申し込み時に注意したい点
案内には、申し込み時に都道府県を選ぶ必要があると書かれています。選ぶ基準は、居住地、勤務地、在学地、またはラグビー活動を主に行っている地域とされています。大学進学で実家と通学先の都道府県が異なる部員は、自分がどの協会に関わって活動するのかを事前に考えておくとよいでしょう。
また、案内では、支払いの完了後はキャンセルや受講期間の延長ができないとされています。受講期間内に終えられなかった場合は、再度支払って申し込み直す必要があります。試験期間や合宿、リーグ戦の時期と重ならない時期を選んで申し込むのが安全です。
どんな内容を学ぶのか
協会のページによると、学習内容には、ラグビー憲章、競技規則の原則、レフリーの役割と準備、レフリングの基礎、タッチジャッジの基礎、育成年代のレフリングが含まれます。各単元の小テストに合格することで資格が取得できる仕組みです。
内容は競技規則の理解が中心になるため、選手としてのプレーを見直すきっかけになる部員もいるかもしれません。ただし、効果の感じ方は人によって異なります。
「マッチオフィシャル」とは:レフリーだけではありません
協会のページでは、試合を担当する審判団を「マッチオフィシャル」と呼んでいます。原則として、1名のレフリーと2名のタッチジャッジ、またはアシスタントレフリーで構成されるとされています。
- レフリー:試合の「唯一の事実の判定者」として、競技規則の適用や時間・得点の管理を担当します
- タッチジャッジ:タッチのシグナルや、タッチインゴール、キックによるゴールの成否を担当します
- アシスタントレフリー:タッチジャッジの役割に加えて、レフリーの指示に従って補佐の業務を行います
資格を取ったあとに、どの試合でどの役割を担当するかは、各協会や大会の運営によって異なると考えられます。今回確認できた公式情報には学生の担当範囲を示す記載がなかったため、協会の案内を確認してください。
取得したあとの流れ:地域の協会との関わり方
資格制度のページでは、MRRとC級は都道府県協会が認定し、B級は3支部協会が認定するとされています。つまり、スタートレフリーを取ったあとにレフリーとして活動を広げていく場合は、地域の協会が窓口になります。
例えば、関東ラグビーフットボール協会の公式サイトには、2026年度の「関東協会公認レフリー(B級)の認定について」というお知らせが掲載されています(9月12日更新と表示)。このように、地域協会がレフリーの認定やレフリー派遣に関する案内を出していますので、活動を始めたい場合は所属地域の協会サイトを定期的に確認するとよいでしょう。関西・九州の協会も、それぞれ公式サイトで案内を出しています。本文の詳細は、必ず各協会の公式ページで確認してください。
資格を取ったあとの具体的な活動の始め方(どの大会でレフリーを募集しているか、学生が担当できる試合の範囲など)は、地域や年度によって異なり、今回確認できた公式情報には含まれていませんでした。この点は断定せず、所属する協会への問い合わせで確かめるのが確実です。
部員が資格を取るときの進め方:部活と両立するための考え方
ここからは、公式情報をもとにした進め方の一例です。必ずこうすべきという内容ではなく、部活との両立を考えるときの参考にしてください。
- 顧問・監督・主将に相談する:資格取得は個人の活動ですが、練習や遠征の予定と重なる可能性があるため、先に共有しておくと安心です
- Rugby Family IDを確認する:すでにあるか、これから登録するかを確認します
- 受講する時期を決める:約90分の受講に加えて、テストの時間も見込み、試験期間や合宿と重ならない時期を選びます
- 申し込み時の都道府県を決める:居住地、在学地、活動地域のうち、自分がどこで活動するかを基準に選びます
- 受講して小テストに合格する:講義をすべて受け、各テストに合格します
- 取得後の活動を協会に確認する:C級などに進むかどうか、学生が参加できる講習や活動があるかを、所属協会の案内で確認します
マネージャー・スタッフの部員にも
スタートレフリーは、プレーヤーに限らず、12歳以上であれば申し込める資格として案内されています。マネージャーや学生スタッフとしてチームに関わっている部員が、競技規則の理解を深める目的で受講するという選び方もあります。ただし、資格がどのような場面で役立つかは、個人や所属チームによって違います。
注意点:公式情報で確認したほうがよいこと
この記事では、公式ページで確認できた事実だけを書いています。次の点は、今回の調査では確認できなかった、または年度によって変わる可能性があるため、申し込む前に協会公式で確認してください。
- 資格の更新手続きや有効期間
- C級・MRRの具体的な講習の内容、日程、申し込み方法(都道府県協会ごとに異なる場合があります)
- 受験料や受付期間の最新の扱い
- 学生が参加できるレフリー活動の範囲
最新の案内は、日本協会の「みんなでラグビー」のレフリー関連ページ(マッチオフィシャル資格制度、レフリーへの第一歩)と、スタートレフリー受講案内で確認できます。
自分のチームの試合をレフリーの視点で見てみる
まだ受講を決めていない部員も、まずは自分のリーグの試合を、レフリーとタッチジャッジの動きに注目して観戦してみるのも一つの方法です。
関東の対抗戦Aグループであれば、順位表や日程・結果で試合を確認できます。リーグ戦1部の場合はリーグ戦1部の順位表、関西のAリーグは関西Aリーグの順位表、九州のAリーグは九州Aリーグの順位表で、所属リーグの状況をチェックできます。試合の日程をつかんでおけば、観戦と受講の予定を組み立てやすくなります。
また、レフリーに関わる際に知っておきたい競技規則の動きとして、2026年のルール改正をまとめた記事もあわせてご覧ください。ルールの用語に不安がある場合は、ラグビー用語集(初心者向け)も役立ちます。
卒業後に指導者やレフリーとして関わり続ける選択肢については、大学ラグビー部OBが指導者・レフリーとしてラグビーに関わり続けるという選択肢で、コーチ資格の仕組みとあわせて整理しています。在学中に資格を取っておく場合の将来像を考える際にも参考になります。
まとめ
ラグビーのレフリー資格は、スタートレフリー、MRR、C級、B級、A級の5区分で、入口となるのは12歳以上が対象のスタートレフリーです。協会の案内では、Rugby Familyのeラーニングで約90分、受講料は2,000円で、すべての講義を受けてテストに合格すると取得できます。申し込み時には都道府県を選び、支払い後はキャンセルや期間延長ができないため、試験や合宿の時期を避けて計画しましょう。
その先のC級以上や、実際の活動の始め方は、地域の協会が窓口になります。更新や有効期間など確認できなかった点もありますので、最新の情報は必ず日本協会および所属地域の協会の公式ページで確認してください。
出典
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