部活運営 2026-09-08

大学ラグビー部の資金調達、クラウドファンディングという選択肢とは?広がる背景と始める前の注意点

大学ラグビー部の運営費用というと、部費や保護者会からの支援、企業からの協賛を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。近年はこれらに加えて、クラウドファンディングや大学の基金を通じた寄付を組み合わせて資金を確保する部が増えています。この記事では、大学ラグビー部を取り巻くクラウドファンディング活用の広がりと、実際に取り組む前に確認しておきたいポイントを整理します。

なぜ大学ラグビー部でクラウドファンディングが広がっているのか

大学の運動部は学生主体の運営が基本で、遠征費・合宿費・用具費といった費用の多くを部費や部員・保護者の負担でまかなっているのが実情です。部費だけでは活動の維持が難しい場面が増える中、外部から資金を募る手段のひとつとしてクラウドファンディングへの注目が高まっています。

日本ラグビーフットボール協会が専用プラットフォームを開設

こうした流れを受けて、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)は2025年7月、クラウドファンディング大手のCAMPFIREと提携し、ラグビー領域に特化した「JAPAN RUGBY CROWDFUNDING」を開始しました。都道府県のラグビー協会やクラブチーム、学校、大会運営者、選手や指導者、レフリーなど、ラグビーに関わる幅広い立場の人や団体がプロジェクトを掲載できる仕組みで、通常より手数料を抑えた料率が設定されているのが特徴です。背景には、部員やチーム数の減少、遠征・合宿・用具にかかる費用負担といった、多くのラグビー関係者に共通する課題があります。

大学ラグビー部の活用例

大学の基金を通じた寄付

東京大学、京都大学、大阪大学など複数の大学では、大学の基金の中にラグビー部を対象とした支援プロジェクトが設けられています。大学の基金を経由する寄付は、大学が税制上の優遇措置の対象となる法人であることが多いため、個人や企業にとって寄付をしやすい仕組みになっている点が特徴です。京都大学のラグビー部活動支援基金は創部の節目を機に設立されたもので、合宿・遠征などの活動費用を支える目的で運用されています。大阪大学の体育会ラグビー部支援事業も同様に、リーグ昇格や部の周年事業と合わせて遠征費用などの支援を呼びかけています。

プロジェクト型のクラウドファンディング

大学の基金とは別に、READYFORやCAMPFIREといった一般のクラウドファンディングサービス上で、部や有志が期間を区切ってプロジェクトを立ち上げるケースもあります。早稲田大学ラグビー蹴球部が企業と組んで実施したプロジェクトのように、単なる資金集めにとどまらず、部の活動や理念を広く知ってもらう発信の場として活用されている例もあります。また、大学の部活動支援に特化したクラウドファンディングサービスを通じて、部費や学校からの支援金だけでは補いきれない栄養費や遠征交通費などの支援を募る部も見られます。

クラウドファンディングを始める前に確認しておきたいこと

目標金額と使途を明確にする

支援を呼びかける以上、「何のために」「いくら必要なのか」を具体的に説明できることが欠かせません。遠征費・合宿費・用具費など、部の年間費用の内訳を洗い出したうえで、クラウドファンディングで補いたい部分を明確にしておくと、支援者にも伝わりやすくなります。部費以外の資金確保の全体像については、大学ラグビー部の部費はなぜ足りない?運営費用の内訳と資金確保の工夫の記事もあわせて参考にしてみてください。

大学や部としてのルールを確認する

大学の部活動としてクラウドファンディングを実施する場合、大学や体育会組織への事前相談・許可が必要になるケースがあります。大学名や部の名称を使って資金を募る以上、勝手に個人で進めるのではなく、監督やコーチ、部の運営に関わるOB・OG会などとも事前に方針をすり合わせておくことが大切です。

寄付を受け取る側の税務上の注意点

法人格を持たない部活動が任意団体として個人から寄付を受け取る場合、金額によっては贈与税の取り扱いが問題になることがあるとされています。大学の基金を経由せず、部が直接まとまった寄付を受け取る予定がある場合は、事前に税理士など専門家に確認しておくと安心です。

部としての情報発信の入り口を持つという考え方

クラウドファンディングにせよ、企業からの協賛にせよ、まずは部の活動を知ってもらう発信の場を持つことが土台になります。体育会部活動の協賛マッチングを手がける「ツナカレ」では、部活動向けの掲載窓口を無料で提供しています。掲載を希望する場合はツナカレの部活動向け掲載ページから詳細を確認できます。企業協賛の集め方については、大学ラグビー部がスポンサーを獲得するには?ユニフォーム広告解禁と協賛の集め方の記事でも詳しく整理していますので、あわせてご覧ください。

まとめ

大学ラグビー部の資金調達は、部費や協賛だけでなく、大学の基金やクラウドファンディングなど複数の手段を組み合わせて考える時代になってきています。日本ラグビーフットボール協会による専用プラットフォームの登場もあり、遠征費や合宿費といった課題に向き合う選択肢は着実に広がっています。まずは自分たちの部の資金課題を整理し、どの手段が合っているかを検討するところから始めてみてください。

出典

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