部活運営 2026-08-31
大学ラグビー部がスポンサーを獲得するには?ユニフォーム広告解禁と協賛の集め方
大学ラグビー部の運営に関わっていると、「部費や大学からの予算だけでは強化費用が足りない」という課題に直面することは珍しくありません。そうした中、近年は企業とスポンサー契約を結び、ユニフォームに企業ロゴを掲出する大学ラグビー部が目立つようになってきました。この動きは、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)による規程改正が背景にあります。この記事では、ルール変更の内容と実際の契約事例を整理したうえで、部活動として協賛を集めるために押さえておきたい考え方を紹介します。
なぜ今、大学ラグビー部にスポンサーの動きが広がっているのか
ユニフォームへの企業広告掲出が可能に
日本ラグビーフットボール協会は「選手の服装に関する規程」および「商業広告への出演等に関する規程」を改正し、「商業活動に関する運用ガイドライン」を制定しました。大学以上のカテゴリーを対象に、強化費用や活動費の増加を背景とした現場からの要望を受け、これまで制限されていた商業活動(広告掲出や出演等)を緩和する内容です。この改正により、大学ラグビー部が公式戦のユニフォームに企業ロゴを掲出してスポンサー収入を得る道が、制度として整理されました。
実際に契約が進む大学の事例
規程改正を受けて、複数の大学ラグビー部で企業とのスポンサー契約が発表されています。早稲田大学ラグビー蹴球部は、三井住友銀行とリオ・ホールディングスを迎え、部として初のユニフォームスポンサー契約を結びました。関西大学ラグビーBリーグに所属する大阪経済大学ラグビー部は西尾レントオール株式会社と契約し、同リーグでは初のユニフォームスポンサー契約となっています。山梨学院大学ラグビー部も2社と契約を結ぶなど、規模の大きくない大学でも取り組みが広がっている点は注目に値します。関東・関西・九州の各リーグの区分については、「対抗戦」と「リーグ戦」の違いを解説した記事もあわせて確認してみてください。
なお立命館大学ラグビー部の事例では、ユニフォームへのロゴ掲出だけでなく、契約企業の社員による学生向けキャリアセミナーやインターンシップ機会の提供もあわせて行われており、スポンサー契約が部の資金面だけでなく部員のキャリア形成支援にもつながる例として参考になります。
部活動として協賛を集めるために整理しておきたいこと
企業から協賛を得るには、規程が整ったからといって自動的に話が進むわけではありません。部として次の点を整理しておくことが第一歩になります。
| 整理しておく項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 提供できる価値 | ユニフォームやグラウンドでの露出、部員数・観客動員などの活動規模、地域との関わり |
| 部の実績・活動内容 | 所属リーグやカテゴリー、直近の成績、部としての目標や取り組み |
| 協賛の使いみち | 遠征費・用具費・強化費など、協賛金をどの費目に充てるのかの説明 |
| 接点を持てる相手 | 地元企業、卒業生が経営・勤務する企業、OB・OG会のネットワーク |
協賛メニューの内容や金額は、部の規模や活動実績、企業側の予算によってケースごとに大きく異なるため、この記事では一律の相場には触れません。まずは自分たちの部が何を提供できるかを言語化し、それを企業に伝える資料や窓口を用意することが、協賛獲得の出発点になります。
資金確保のもう一つの視点:部費以外の選択肢と合わせて考える
スポンサー獲得は、部の資金確保における選択肢のひとつです。保護者会やOB・OG会からの支援、クラウドファンディングなど、部費以外の資金源を組み合わせる工夫については、大学ラグビー部の部費はなぜ足りない?運営費用の内訳と資金確保の工夫の記事で詳しく整理しています。スポンサー獲得だけに頼るのではなく、複数の資金源を組み合わせて考えることで、年ごとの費用の変動にも対応しやすくなります。
協賛募集の窓口を持つという選択肢
企業に協賛を呼びかけたくても、「どこから発信すればよいか分からない」という部は少なくありません。体育会部活動の協賛マッチングを手がける「ツナカレ」では、部活動向けの協賛募集の掲載窓口を無料で提供しています。掲載を希望する場合はツナカレの部活動向け掲載ページから詳細を確認できます。掲載自体は無料で行えるため、まずは部の情報や活動実績を発信する場を持つことから検討してみるとよいでしょう。
なお、協賛にまつわる具体的な支援内容や条件は案件ごと・企業ごとに異なるため、実際の内容については各サービスの案内を直接確認することをおすすめします。
まとめ
大学ラグビーでは2025年の規程改正により、ユニフォームへの企業広告掲出が制度として整理され、早稲田大学や大阪経済大学、立命館大学など複数の大学でスポンサー契約が実現しています。部としてスポンサーを獲得するには、まず自分たちが提供できる価値と活動実績を整理し、それを企業に伝える窓口を用意することが欠かせません。部費以外の資金源と組み合わせながら、部の状況に合った資金確保の方法を検討してみてください。
出典
遠征費・運営資金にお困りの部活の方へ