キャリア 2026-09-29
ラグビー部出身者は営業職に向いている?チームスポーツの経験を営業のキャリアにつなげる考え方
「ラグビー部出身は営業向き」という話を、就職活動や社会人になってから耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。たしかに営業職はチームスポーツ経験者に人気の職種のひとつですが、「体力があるから」「声が大きいから」といった単純な理由だけで向き不向きが決まるわけではありません。この記事では、大学ラグビー部での経験が営業職でどのように活きるのか、逆に注意しておきたい点は何か、入社後のキャリアをどう描くかを整理します。ラグビー部OB・OGの方はもちろん、現役部員で将来の進路を考え始めた方にも参考になる内容です。
なぜ「ラグビー部出身は営業向き」と言われるのか
印象論ではなく「経験の中身」で考える
営業職は、お客様との関係づくり、社内の関係部署との調整、目標に向けた継続的な行動など、個人プレーに見えて実はチームで成果を出す仕事です。この構造が、15人(セブンズなら7人)が役割分担しながら一つの目標を目指すラグビーと重なるため、「ラグビー部出身は営業向き」というイメージが生まれたと考えられます。
ただし、企業側が見ているのは競技名ではなく、その経験から何を学び、どう行動してきたかです。ラグビー部出身であること自体が武器になるのではなく、経験を自分の言葉で説明できることが強みになります。
ラグビーの5つのコアバリューが仕事の土台になる
日本ラグビーフットボール協会(JRFU)は、ラグビー憲章で「品位・情熱・結束・規律・尊重」の5つの価値を掲げています。選手だけでなく、指導者、レフリー、スタッフ、ファンなどラグビーに関わるすべての人が共有してほしい価値観とされ、ラグビーの場だけでなく日常生活や社会生活でも、チームワークや相手への理解、協力、仲間の尊重を学べるものと位置づけられています。
この5つは、そのまま営業の現場で求められる姿勢にも置き換えやすいものです。
| コアバリュー | 営業の現場での置き換え例 |
|---|---|
| 品位 | 誠実な対応、約束を守る姿勢、お客様や社内への正直な報告 |
| 情熱 | 商品・サービスへの理解を深め、粘り強く提案を続ける姿勢 |
| 結束 | 営業・制作・サポートなど部署を越えて協力し、成果を出す姿勢 |
| 規律 | 訪問・報告・見積もりなど地道な基本動作を継続する力 |
| 尊重 | お客様の立場や事情を理解し、相手の話を丁寧に聞く姿勢 |
大学ラグビー部の経験が営業職で活きる場面
1. 役割を理解して動く力
ラグビーには、フォワードとバックスをはじめ、ポジションごとに異なる役割があります。自分の役割を理解し、他のポジションが何を求めているかを意識してプレーする経験は、営業でも「自分は何を担い、誰に何を渡せばチームが動くのか」を考える力につながります。ポジションごとの役割については、ラグビーのポジション一覧と役割も参考になります。
2. 断られても立て直す力
営業は、提案が通らないことも日常的に起こる仕事です。ラグビーでも、試合に負けたり、レギュラー争いに敗れたりする経験は避けられません。悔しさを次の練習や次の試合に向けた改善につなげてきた経験は、「断られた理由を振り返り、次の提案に活かす」姿勢に転換できます。出場機会に恵まれなかった経験も、伝え方次第で強みになります。
3. 上下関係の中で報連相を行う力
大学ラグビー部では、学年の異なる部員や指導者、OBなど多様な立場の人と関わります。その中で報告・連絡・相談を重ねてきた経験は、社内の先輩や上司、お客様の担当者と信頼関係を築く場面で役立ちます。主将・副将などの役職経験があれば、大学ラグビー部の主将・副将経験はキャリアにどう活きる?も合わせて確認してみてください。
4. 継続的に鍛錬する習慣
早朝練習、筋力トレーニング、オフシーズンの基礎づくりなど、成果がすぐには見えない努力を積み重ねる習慣は、営業の地道な活動量にも通じます。日々の積み重ねという観点では、ラグビーのオフシーズン筋トレメニューのような取り組みも、「継続する力」の具体的なエピソードとして語りやすい材料になります。
営業職を選ぶ前に知っておきたい注意点
「体育会だから大丈夫」という思い込みは避ける
営業と一口に言っても、法人向けか個人向けか、新規開拓中心かルート営業中心か、商材が形のあるものか無形のものかなどで仕事の進め方は大きく異なります。「体育会出身だから営業ならやれるはず」と考えて職種だけで選ぶと、入社後に想像とのギャップを感じる可能性があります。
企業を見るときのチェックポイント
- 営業のスタイル:新規開拓が中心か、既存顧客との関係維持が中心か
- 評価の仕組み:個人の数字だけでなく、チームでの貢献をどう評価するか
- 育成体制:入社後の研修や先輩の同行など、未経験からの立ち上がりを支える仕組み
- キャリアパス:営業経験の先に、企画・マネジメント・別部署への異動などの選択肢があるか
説明会や面接では、こうした点を具体的に質問してみるとよいでしょう。
入社後のキャリアの描き方
最初の数年は「基本動作」を固める時期
新入社員の間は、商品知識、ビジネスマナー、提案書の作成、顧客管理など、覚えることが多い時期です。ラグビーで言えば基礎練習にあたる期間であり、規律を持って基本動作を積み重ねることが、その後の成長の土台になります。
営業経験の先にある選択肢
営業として経験を積んだ後は、営業マネージャーとしてチームを率いる道のほか、商品企画やマーケティング、人事・採用など、営業で得た顧客理解や現場感覚を活かせる領域に進む道もあります。また、ラグビーそのものと関わり続けたい方は、大学ラグビー部OBが指導者・レフリーとしてラグビーに関わり続けるという選択肢のように、本業とは別の形でラグビーと関わる方法もあります。さらに、営業経験を土台に独立を考える方は、大学ラグビー部出身者が起業・独立で活かせる力とは?も参考にしてください。
経験を言語化するためのステップ
営業職に限らず、ラグビー部での経験をキャリアに活かすには、次の順番で整理するのがおすすめです。
- 事実を書き出す:ポジション、役職、練習の取り組み、印象に残った試合や出来事
- 課題と行動を整理する:何に悩み、自分はどう動いたか
- 結果と学びをまとめる:成果が出た場合も、出なかった場合も、そこから何を得たか
- 仕事の場面に置き換える:その学びを、営業の現場ならどう再現できるかを考える
大学ラグビー部出身者が仕事で活かせる強みの全体像は、大学ラグビー部出身者が仕事で活かせる強みとは?で整理していますので、あわせてご覧ください。
まとめ
ラグビー部出身者が営業職で評価されやすいのは、競技名そのものではなく、コアバリューに象徴される「誠実さ」「粘り強さ」「チームで成果を出す姿勢」を具体的な経験として語れるからです。一方で、営業のスタイルは企業によって大きく異なるため、職種のイメージだけで決めず、自分の経験と仕事内容を丁寧に照らし合わせることが大切です。
出典
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